身の丈を越えていけ!! | 「遊ビジネスのススメ」

身の丈を越えていけ!!

私は、今、6年前の後輩との会話を

思い出して赤面している。



今は猛烈に後悔している!




そう、間違っていたのは自分だった。




6年ほど前・・・



まだ自分が会社に勤めていた頃の話。



ある日、後輩社員が、手帳を買ってきました。



やや、浮かれ気味の後輩社員は、うれしそうに

カバンから手帳を取り出して、私に




「ちょっと、高かったけど思い切りましたよ!」



と、うれしそうに見せてきました。



正直、当時も今も、手帳をつける習慣のない私は、

全く興味がなかったのですが、そこは良い先輩

というのを演じなければいけないので



「おぉ。良いじゃん!」



と、無難な社交辞令で返し、そのまま

立ち去ろうとすると、



なんと、完全に調子づいていた彼は

私の背中に向かって、



「手帳に合わせて万年筆も買いましたよ。」



と、言ってきたのです。



(ま・・・万年筆だぁ!?気取りやがって!)


と、沸き上がるドス黒い感情を悟られまいと

平然とした表情で、



「ふーん、で?いくらしたの?(どうせ300円だろ?)



と聞くと、なんと彼はこう答えたのです。



「●万円です。」



と。



●万円!!???



せいぜい、500円くらいだと思ったのに



●万円!!!????



予想を遥かに上回る金額を聞いた私は、

遂にこらえきれず



「●万円!?バカじゃねーの!?


手帳よりも高いじゃねーかよ!


全く金の使い方がなってねーな!シャハハー!」



と、高笑いしながら罵ると、少しも動じることなく

彼は平然とこう言ってのけました。



「いや・・・、やっぱ良い仕事をする為にも

 万年筆は良いのを使いたいじゃないですか。」



と。



コイツは本物のバカだ・・・、と。



良い仕事に、良い万年筆など関係あるか、と。


●万円もあれば、どれだけの物が買えるのだ、と。


そもそも100円のボールペンと何が違うのだ、と。



しかし、気づいてしまったのだ!


完全に、自分が間違っていた事を!



本物のバカはオレだった・・・と。




昨日、元モデルのルークさんが事務所に遊びに来て、

当時の私が完全に間違っている事を裏づける、

こんなエピソードを話してくれた。


CIMG4486.JPG


モデル時代の師匠が、ファッションセンスを

身につけさせるために、まず最初に生徒全員にやらせた事は

「10万円のジャケット」を買わせる、という事だった。



しかも、みんな貧乏なので、いきなりカードローンで

身の丈に合っていない高級ジャケットを買わされるのだ。



まさかの借金してまでの高級ジャケット。



その結果、どうなったか?



賢明な読者諸氏は、もうお気づきだろう。


そう。



その10万円のジャケットに、今の服では見合わず、

バランスが取れなくなり、自然と、一流ブランドの

シャツ、パンツ、靴などを買い揃えていったのだ。



その結果、短期間で、洗練されたファッション

センスを身に付け、一流のモノを身に付ける事によって、

動作や立ち居振る舞いまでもが一流モデルになっていったのだ。



と。




これは、ビジネスマンで言えば



「一流のスーツ」「一流の時計」「カバン」「靴」

「万年筆」「名刺入れ」「ネクタイ」


などに、身を包む事と同じだろう。



そう!



身の丈になど合わせてはいけないのだ。



むしろ、身に付けるモノは身の丈を

超えていなければ意味がないのだ。



「身の丈にあった。」などクソ食らえ!



今こそ「一流品」を身に付け「カッコイイおやじ」になるのだ!



しかし、ただ単純に一流のモノを身に

付ければ良いというわけでもない。



「一流品」を身に付けるには、そのブランドの「歴史」や、

こだわりなどを語れるくらいの知識がなければ、

それは、ただの成金趣味になり下がってしまう。



つまり「品」がないのだ。



そんな、今までの反省を踏まえ、心の中で

後輩に謝罪しつつ、



今は華麗に身の丈を超えていきたいと

思っています。



今度は、新規事業の契約書にサインする時に

オーダーメイドのスーツに身を包み、


カッコ良くサインしている自分を夢見て

「万年筆」について勉強中です。


(あとは腹の為に自転車)


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